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学生実験の予習

予習をしよう

学生実験においては、予習は非常に重要です。
予習を十分にしておくと、実験がスムーズに進み、早く帰れます。
レポートを書くときも、何を書かなければいけないのかを考える時間が少なくて済むので、 レポートを短時間で仕上げられます。

予習のポイント

大抵の場合、事前に実験のレジュメ(指示書、プリント)が配られていると思います。
これをしっかり読んでおくことが、予習の基本です。
その上で、予習をする上でのポイントは、例えばこんな感じです。

実験手順の理解

予習の段階で、実験手順をよく理解しておくことはとても重要です。
手順を読んで、頭の中で実験をしている様子を思い浮かべながら、シミュレーションしておくと良いでしょう。
そのようなシミュレーションをすると、手順についての疑問点が浮かんでくることがあります。これが予習のポイントのヒントです。
例えば、この試薬は何グラム必要になるのだろうか、と思ったら、分子量を求めてモル数から計算して、、、という流れになりますよね。

実験目的の理解

もう一つ重要なのが、実験の目的を理解しておくことです。
特に分析・測定系の実験に多い失敗例として、当日はとりあえず手順書に沿って実験したが、いざレポートを書こうとすると、データが足りなかった、 データが考察に十分な精度ではなかった、などが発覚することがあります。
十分に予習をしてあると、例えば、ここの測定は大まかな数値が分かればよいが、こちらの測定は精密さが要求されるな、とか、考えながら実験ができます。

予習では、実験ノートを使って、自分なりに理解したことをまとめておくと良いです。
実験ノートは実験の時だけに使うものではなく、アイディアや考察などを書き留めておくのも良い使い方です。
もちろんきちんと日付を書いたうえで、実際に実験した時に書いたのか、予習の時に書いたのか、は分かるようにしておく必要があります。

忙しい時期になると、実験をしながら、前の実験のレポートを書いて、さらに次の実験の 予習をして…なんてことになりかねません。時間に余裕が無い時は、最低限実験の操作と目的 くらいは理解しておきましょう。
逆に時間がある時は、実験を行わないと出来ない部分以外は予め行なっておくと良いかもしれません。例えば、レポート課題を先に解いておく、など。
私の同級生には、実験の前にレポートの「目的」と「実験操作」の項目を書いてしまっている人もいましたが、これはあまりおすすめしません。レポートの「実験操作」の項はあくまでも、実験を行った後で、事実に基づいて書くべきです。

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