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物質と物体

物質と物体は何が違うのか

高校で化学を習い始める頃、最初に習うのが物質と物体の違いです。いろいろな説明の仕方がありますが、一般的に以下のように説明されます。

物体:日常生活における「物」に近い。形や大きさ、使い道などによって名付けられる。
例えば、携帯電話、パソコン、シャープペン、のこぎり、黒板、タオルなど。

物質:物体の大きさや形などに関わらない、材料や材質の名前のこと。
例えば、プラスチック、水、銅、金、砂糖、食塩、炭酸水、ステンレス、ナイロンなど。

最初のうちはやや取っ付きにくい説明なのですが、化学を学習するうちに徐々に慣れていきます。というのも、そもそも化学は、物質を扱う学問であるからです。
食塩水とか、プラスチックとか、ナイロンとか、こういったものの性質を調べるのが化学なのです。ですから、化学で出てくるような物が物質である、と思えば、イメージしやすくなります

高校化学の初めに物質と物体、という概念を学習するのは、化学が物質を扱う学問である、ということをまず意識してもらうためではないかと思います。

化学は物質を扱う学問である。

物質と物体の見分け方

あるものが物質なのか物体なのかどちらなのか、迷った時の見分け方をいくつか示しておきます。