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物質量の単位 モルとは (moleとは)

高校化学の最初の方で習う、モルとはいったい何なのか。
一度分かってしまえば簡単なのですが、重要なポイントなので解説します。

モルとは要するに個数のこと

モル(mol)とは、原子や分子などの数を数えるときの単位です。
たとえば鉛筆を数えるとき、12本のことを1ダースといいます。
これと同じように、原子や分子など6.0×1023個のことを1molというのです。

6.0×1023とは、簡単に言えば、6の後に0を23個つけた数のことです。
実際に書いてみると、600,000,000,000,000,000,000,000 となります。
モルにはやけに難しいイメージがありますが、要するに「個数」なんだと分かれば簡単に思えるはずです。

この、6.0×1023のことをアボガドロ定数といいます。
また、molを使って表した物質の量を物質量といいます。

発展

アボガドロ定数は、正確には6.0221367(36)×1023 mol-1とかいう数字(実は単位も含む)だそうです。 これは定義された値ではなく測定値で、今現在もより正確な値を求めるべく研究がなされています。
モルの実際の定義は、「質量数が12の炭素12グラムの中に存在する原子の数と等しい構成要素を含む系の物質量」、です。

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